覚醒

生徒がなんかよくわからないけど、

突然、覚醒したという話。

 

[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true” font_color=”#222222″]まいどー！講師歴10年、坊主歴8年、東大卒のじゅくちょー吉井です。[/word_balloon]

先週、

数学の小テストの採点をしているとき、

その子は

何やら、

おかしかった。

 

 

いつもは、

「これ、どういうこと？」

「んがんが・・・」

「どうして、こうなる？」

「んが？」

みたいな会話が繰り返されるのが

いつものその子との

小テスト採点時の会話のパターン。

 

その後は

ちょこっと教えるときもあれば、

自分で調べてこいという時もある。

 

それが・・・

今回違った。

 

まず解答がそれなりに全部書けている。

ナニカがオカシイ・・・

急に成長した？

いや、

そんなはずはない。

 

少し質問して、

返り討ちにしてやろう。

俺の悪の部分が動き出す。

 

「コレ、どういうこと？」

「これは、・・・ということで、」

と説明しだす。

 

僕は瞬時に、

強烈な違和感を感じる。

 

ムム・・・。

オカシイ。

(まあこれは簡単だ。)

(では、これならどうだ？)

 

「なんでそうなるの？」

「これとこれが・・・で、」

ムムム・・・。

 

その後、

ありとあらゆる、

質問を投げつけるのだが、

それなりに打ち返して来やがる。

 

そして、最後。

僕は残念ながら

その生徒の小テストに

大きな○をつけるハメになった。

 

「なんか、覚醒したな？」

というと、

「はい、覚醒しました」

と返事をする。

自分でも分かるらしい。

 

大丈夫。

まだこいつは

目覚めただけだ。

 

 

 

目覚めてくれたほうがいいんだけど。笑

 

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