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むごい教育

日常のあれこれ

駿河の国(静岡県)の今川義元は、松平家の竹千代(後の徳川家康)を人質に取り、「竹千
代にはむごい教育をせよ。」と家来に命じました。
しばらく経った後、義元は家来を呼び竹千代の様子を尋ねました。
家来は「朝は早くから起こし、三食粗末な食事を与え、昼は馬や剣術に励ませ、夜は学問と、 休ませることなく厳しく教育しております。」と答えました。
それを聞いた義元は「すぐに止めろ。朝は起こさずにいつまでも寝せておけ。食事は山の幸 や海の幸あふれる贅沢なご馳走を好きなだけ与えてやれ。武術や学問は決して無理強いをする な。本人の望むことは何でも与えてやれ。そうすればたいていの人間は駄目になる。」と命じ ました。
しかし、義元の思惑通りにはならず、竹千代はやがて織田家の人質となります。 もしそのまま今川家の人質だったならば、260 年に及ぶ徳川幕府は無かったかもしれません。

有名な話だけど、面白い。
野生と飼育の違い。

家康は幸運にも、
野生と飼育の両方の環境を
実体験できたのが良かったのかもね。

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この記事を書いた人

東大・同大学院卒 農学修士。脳・身体・生物の進化とか生物系のこともろもろに興味あり。「考えるってこういうことか」と気づき、シンプルな思考を目指しています。

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