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9月学力診断テストの感想[国語]

国語

今回は国語の感想。

<全体の感想>
50分の制限時間の中、長文2題、難しすぎる古文、漢字の成り立ち・文法などの知識問題を全部解くのは大変だろう。知識問題を正答率高くささっと片付け、難しい古文に対してわからないからと言って時間をかけずささっと処理し、長文2題に時間を掛けて正答率を上げるのが良い戦略。ただ、大変だと思う。

[1]読みやすい説明的文章
(5)以外は抜き出し・選択問題がほとんどなので、丁寧に話を追っていくことが大切。

(5)解きやすい記述問題。
「形容詞を使わずに感情を伝えるのは面倒なことだと筆者が述べる理由」を説明する問題。傍線の2行後に、「必然的に話は長くなり、言う方も面倒だが、聞く方も面倒なのである」とあるので、答えの中心は

「必然的に話が長くなるから」

になる。ここにどうして話が長くなるのかを表す、1行前の内容「具体を引っ張り出して話さなければならなくなる」の内容を追加しておけば良いと思う。

[2]読みやすい説明的文章
(5)以外は抜き出し・選択問題なのでできるだけ正解したい。

(3)棒線の直後に「情報を圧縮し、思考の精度を高める事ができる」とあり、字数の指定にも合い、これを答えにしがち。この問題て問われているもう一つの利点とは、その次の行も含めた「書いてまとめることで、情報を圧縮し、思考の精度を高める事ができる。情報は圧縮されてこそ整理され、伝わりやすくなって価値が上がる」と言う内容。ただこれは字数制限に合わない。答えはアインシュタインとワトソンクリックの具体例の後の段落最後のまとめ部分。「凝縮することで本質が明確になり、伝えたいことが鮮明になる」これが、もう一つの利点を端的にまとめている。

(5)『「書いている自分」と「それを読む自分」をコミュニケーションさせる』とは具体的にどのような行為かという言い換えの問題。コミュニケーションとは、やりとりをする事なので、

「書いている自分」が何かをしたことに対し、「それを読む自分」がどう読みどう反応するのかを本文中の言葉を使いながら書けばいい。

前者は直後に書かれている「頭の中の漠然とした思考や情報を明確にすること」で、後者はその段落に書かれていないので、他の段落から探すことになる。そう考えると、第2段落に「書いたほうがアイデアが明確になるし、客観的に眺める事ができる。書く自分とそれを読む自分は違うのだ」と書かれているので、後者はつまり、「客観的に眺めて書く」と言うことになる。

よって解答は、「頭の中の漠然とした思考や情報を明確にし、それを客観的に眺めて書くと言う行為。」みたいになる。

これを短時間でまとめ上げるのは難しいだろうと個人的には思う。

[3]難しい古文
少し本文が中学生に出す問題としては難しすぎる。中学ではあまりしっかり学ばない助動詞・敬語等の意味を正確に読むことが必要で、登場人物も多いので、理解するのは難しいだろう。(1)現代仮名遣いに変える問題(3)係り結びの問題ぐらいが正解できておれば良いのではないかと思う。全体的に少し中学レベルを逸脱した問題で、この問題での大量失点は仕方ないかと思う。

[4][5]
漢字の成り立ち・文法などを扱う問題。比較的理解していれば点数がとりやすいと思うので、得点を稼ぎたいところ。ここで点数を取れていない子は復習をしておくと良い。

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この記事を書いた人

東大・同大学院卒 農学修士。脳・身体・生物の進化とか生物系のこともろもろに興味あり。「考えるってこういうことか」と気づき、シンプルな思考を目指しています。

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