ここでは奈良県の公立高校一般入試についてざっくりと解説しますね。
高校入試全体のスケジュール
2月5〜10日ごろ 奈良県・大阪府私立高校入試
2月20日ごろ 奈良県公立高校特色選抜入試・高専入試
3月10日すぎ 奈良県公立高校一般入試
公立高校の普通科を目指す子はだいたい奈良県と大阪府の私立入試を経験した後、約1ヶ月後の公立高校一般入試を受けることになります。
合否の決まり方
内申点135点(満点)+試験点250点(満点)の合計で合否が決まります。
<内申135点の内訳>
学校の通知簿の評価から計算される点数です。
2年45点+3年1・2学期の45点×2。(各45点は9科目それぞれの5段階評価の合計)
<試験点250点の内訳>
一般入試での得点です。
英数国理社の5科目の50点満点で試験の得点の合計。
一部の高校の普通科では、傾斜配点(内申や試験点の配点を変えること)が行われます。たとえば、令和3年ですと、高田・法隆寺国際・大和広陵は少し違っています。例えば、高田高校は
高田高校の配点
内申135点満点+試験点250点満点×1.2
より本人の実力を反映する試験点を重視していることがわかります。
合格者の大体の内申点
通知簿で決まる内申点。満点は135点です。
–俗に言う奈良県公立高校御三家–
奈良・畝傍高校は126〜130点ぐらい。ほぼ5の子達です。
郡山高校は120〜127点ぐらい。4と5で5が多めな子たち。
これぐらいの内申点を取れる子は、勉強ができるしっかりした子と言うイメージです。小学生からきっちり勉強ができている子です。
高田高校は116〜120点ぐらい。4と5が仲良く混じる子たち。
橿原高校は108〜112点ぐらい。大体4の子たち。
桜井高校は98〜108点ぐらい。大体4でちょっと3もある子。
香芝高校は88〜95点ぐらい。3と4が仲良しの子たち。
こうやってみてみると、一つ上のランクの高校との内申点の差はあまりないものですね。6〜10点ぐらいの差。
合格者の大体の得点率
–俗に言う奈良県公立高校御三家–
5教科の各50点満点の合計250点満点で決まる試験点。
奈良高校は205〜215点ぐらい。8割を超えるぐらい。
畝傍高校は200〜205点ぐらい。8割ぐらい。
郡山高校は195〜205点ぐらい。8割をちょっと切るぐらい。
さすがは御三家。試験でも合格者は大体8割ぐらいとります。試験問題自体はそこまで難しくないので、合格者の平均はどの高校も似たり寄ったりです。ただ実際の合否をきめるギリギリのラインはこれより20点ぐらい下にあり、奈良・畝傍・郡山の順に下がっていきますね。
高田高校は180〜190点ぐらい。7割ちょいぐらい。
橿原高校は170〜180点ぐらい。7割ぐらい。
桜井高校は150〜160点ぐらい。6割ちょい。
香芝高校は125〜140点ぐらい。5割ちょい。
順になだらかに合格者の平均点は下がっていきます。実際の合否を決めるラインはこれより25〜30点ぐらい下のことが多いです。
全体のまとめ
・全体として公立入試の試験問題が比較的簡単なため、公立御三家の合格者得点率は8割程度で安定しています。
・奈良高校と高田高校の合格者の内申点の平均の差は10点ほどで、合格者の試験点の平均の差は25点ぐらい。やはり合否を決めるという意味で、試験点の影響は大きいですね。
・合格者の平均と実際の合否のラインとの間には、約20点程度の差はあるので、その学校に見合う学力をつけておけば多少内申が悪かろうとも合格はできますね。
塾長の視点
世間では、「公立高校入試において内申点が大事」とよく言われますが、本番の試験までにその学校に見合う学力さえつけておけばそこまで気にしなくてもよいのかなと思います。
個人的なオススメは小学生からしっかり勉強に取り組み、実力を上げておくこと。そうすれば、内申に大きな影響を与える定期試験でも高得点が取りやすくなります。また入試本番でもその実力を活かすことができるでしょう。
きちんと理解して、考えてとく。これをできるようにしていくような、王道の勉強がオススメですね。
中学から勉強を頑張る場合も、本番の入試で志望校の合格者平均を取れるように、実力アップに勤しむのが合格への近道でしょうね。また、実力は高校へ持っていけるけど、内申点は高校受験までです。先々のことを考えてもやはり実力アップに取り組むのが良いと思います。
以上、公立一般入試のざっくりとした解説でした〜。
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