定価は900円です。定価の2割を値引きした時の売値はいくらですか?
この文を小学生はどう読むかというと、
900円 2割 いくら?
と読む。
だから、算数が少し分かると、
900×0.2=180
と答える。
つぎに、ちゃんと読めというと、
定価 900円 。定価 2割 値引き 時 売値 いくらですか?
と読む。
ここで、初めて
「定価ってなに?」「値引きって何?」「売値って何?」という質問が出てくる。
次に問題になってくるのは「の」の使い方。
もちろん、上のように読んでいる子は「の」の意味なんて理解している訳がない。
実際は「は」も理解していないのだけど。笑
「4は□の2/3」の□の値を求めなさい。
という問題を見たときに、カギカッコの中は
4 □ 2/3
と読んでいるわけだから、式は
□=4×2/3
のときもあれば、
□=4÷2/3
のときもある。
もう正しい式を立てられるかどうかは
神の領域。
そして、立てた式は
□=4×2/3
当然、間違っている。
それを計算して、
約分を更に間違って、
正しい答えを出してくる。
これが小学生の指導の世界。
ケイスケ・ホンダがここにいたら、
モッテルな。
というと思うんだな。
冗談はさておき。
「よく小学生ぐらいの内容なら教えられる」という人がいるんだけど、
本当に教えられますか?
そんな簡単ではないと思うんですけど。笑
この「の」の使い方がわかってない子を目の前にした時、
あなたは「の」をどう教えますか?
さらにつけくわえておくと、
こんな小学生は山ほどいて、
大抵の場合そのまま中学生になるのよね。
算数は基本的な国語力を養成する教科。言葉の使い方を学ぶ教科。
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