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Qooの教育理論④学習の設計図

Qoo教育理論
~教わる勉強から、自ら学ぶ勉強へ~

第3章 学習の設計図
― 学習とは、判断の連続である ―

第1章では、
人がどのように学ぶのかという
「学習の原理」を説明しました。
第2章では、
その原理を教科ごとの学習法へと
具体化しました。

しかし、どれほど優れた学習法を知っていても、
それを適切に選択し、
実行できなければ
成果にはつながりません。

学習の原理や勉強法を知っているだけでは、
実際に学力は伸びません。

毎日の勉強では、

今日は何を勉強するのか。
復習するべきか、先へ進むべきか。
この問題は理解できていないのか、
それとも忘れているだけなのか。
教材は今の自分に合っているのか。
もう少し考えるべきか、それとも質問するべきか。

このような判断を絶えず繰り返しています。

つまり、学習とは判断の連続です。

成績の差は、才能だけではありません。

日々の判断の質の差が、
自習の質の差となり、
やがて学力の差となって表れます。

Qooでは、
この「判断する力を育むこと」こそが、
自ら学び続けられる学習者を
育てると考えています。

1 学習計画を立てる

勉強は、
その日の気分で
内容を決めるものではありません。

まず目標を決めます。
そこから逆算して、
大まかな計画を立てます。
そして一日に進める量を決めたら、
あとは感情に左右されず淡々と実行します。

今日はやる気があるから多く進める。
今日は疲れたから休む。
このような学習では、
長期的な成果は安定しません。

学習とは、
やる気ではなく、
仕組みで継続するものです。

2 理解を最優先する

第1章では、
理解とは
頭の中に「設計図」を描くことだ
と説明しました。
別の言い方をすると、
「理解」とは
「理(ことわり・法則)」を
「解(わかる)」ことです。

つまり、物事の法則や構造を理解することです。

法則が分かれば、自分で考えられます。
少し条件が変わっても応用できます。

反対に、
解き方だけを覚えていると、
少し問題が変わるだけで解けなくなります。
だからQooでは、
答えを覚えることよりも、
理解することを最優先します。

理解は、すべての学習の土台だからです。

3 質問の前にやるべきことをする

分からない問題に出会っても、
すぐに質問する必要はありません。

まずは、
教科書を読み返す。
参考書を読み返す。
例題を読み返す。
自分で説明してみる。

ここまでを自分で行います。

頭の中に必要な知識が蓄積され、
ある程度整理されているからこそ、
新しい知識もきれいに入ってきます。

自分で考えた分だけ、
質問は深くなります。

だからQooでは、
「質問する力」ではなく、

「質問できる状態をつくること」

を大切にしています。

一方で、
学習方法については積極的に相談してください。
「この勉強法で合っていますか。」
「今の学習の進め方で大丈夫ですか。」
こうした相談は、
学習全体の質を大きく高めます。

4 分からないこととの付き合い方

勉強をしていると、
どうしても理解できない内容に出会います。

そのときは、

調べる。
考える。
質問する。

という方法があります。

しかし、それだけではありません。
一度その問題を寝かせることも、大切な判断です。

知識が増え、経験を積むことで、
以前は理解できなかったことが
自然と理解できることは
珍しくありません。

「今は分からない。」
その状態を受け入れることも、立派な学習技術です。

5 参考書は先生である

高校生・中高一貫校生には、
参考書を中心とした学習を勧めています。

参考書とは、
本の形をした先生です。
人から教わる学習では、
その人がいなければ学習は進みません。
しかし、参考書は時間や場所に縛られません。
いつでも、何度でも、自分のペースで学ぶことができます。

また、人の先生は簡単には変えられませんが、
参考書は自分に合うものへすぐに変えられます。

だからこそ、参考書選びでは、
「分かりやすいか。」
「納得できるか。」
を最優先します。

Qooでは、「先生に教わる人」ではなく、
「参考書から学べる人」を育てたいと考えています。

6 問題集は段階的に進める

応用問題とは、
基礎を組み合わせた問題です。
だから応用ができないときは、
応用を勉強するのではなく、
基礎へ戻ります。

また、
「何周したか」よりも、
「どれだけ深く考えたか」の方が重要です。
一問一問を深く理解した人は、
多くの周回を必要としません。

反対に、
浅く解いただけなら、
何周しても学力は伸びません。

Qooでは、
周回数よりも「思考密度」を重視します。

7 復習とは何か

復習とは、
同じことを繰り返すことではありません。
思い出すことです。
思い出すという負荷そのものが、
記憶を強くします。

思考系教科では、
セルフレクチャーによって思考を再現します。
暗記系教科では、
計画的に何度も想起します。

教科によって方法は異なりますが、
目的は同じです。

必要なときに、
自然と思い出せる状態をつくること。
それが復習の目的です。

8 丸付けとは何か

丸付けとは、
○か×かを確認する作業ではありません。
自分の思考を振り返る作業です。

どこまでは正しく考えられていたのか。
どこで考え方がずれたのか。
そこを分析することで、理解はさらに深まります。

丸付けは採点ではありません。
自分の思考を修正する時間です。

9 模試との付き合い方

模試は健康診断です。
現在の実力を確認するためのものです。
模試のために勉強する必要はありません。

模試のために対策や復習へ時間を使い過ぎると、
本来進めるべき長期計画が崩れてしまいます。

日々の学習を積み重ねた学習の
途中の結果として、
模試があります。

大切なのは、
一回の模試ではなく、
毎日の学習です。

10 判断力を磨くことについて

学習とは、
言われたことをこなすことではありません。

目標を立て、
現在地を分析し、
最適な一手を選び、
実行し、
結果を見て修正する。

この判断を毎日繰り返すことが、
本当の学習です。

Qooでは、
人間の認知の仕組みや合理性に基づいて
判断できる力を育てることを目指しています。

自ら判断できるようになったとき、
人は「教わる勉強」から「自ら学ぶ勉強」へと変わります。

Qooが育てたいのは、
知識ではありません。

目の前の状況を分析し、
自ら最適な一手を選び続けられる学習者です。

そのために必要な
「学び方」と「判断力」を
育てることこそが、
Qooの教育です。