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Qooの教育理論③教科別学習モデル

Qoo教育理論
~教わる勉強から、自ら学ぶ勉強へ~

第2章 教科別学習モデル

第1章では、人は「理解 → 運用 → 修正 → 自動化」という流れで学ぶことを説明しました。
しかし、運用の方法は教科によって大きく異なります。

数学と社会では学び方は違います。
英語はさらに異なります。

だからQooでは、「教科ごとに最適な運用方法」を明確に分けて考えています。
本章では、各教科に共通する学習モデルを、それぞれの教科に合わせて具体化していきます。

思考系教科(数学・理科)

数学は暗記科目ではありません。
丁寧な思考を積み重ねた結果として、自然に覚えている状態を目指します。

プロ棋士は、自分の対局を後からほぼ再現できます。
それは覚えようとしたからではありません。
一手一手を深く考えているからです。

数学も同じです。
定義を押さえ、
定理の成り立ちについて把握し、
定義・定理をもとに
しっかり考える。

その思考を何度も繰り返すことで、
自然と記憶に残ります。
だからQooでは、「覚える数学」ではなく、
「理解する数学」を目指します。

① 理解

まずは定義・定理・例題を理解します。
理解とは、
「説明できること」
です。
定義は何なのか?
定理はどのような流れで導かれるのか。
例題では、
その定義や定理がどのように使われているのか。
ここまで説明できれば理解できています。

② 運用

問題を見たら、すぐに解き始めません。

まず、
問題文を読む。
条件を整理する。
図を書く。
分かっていることを整理する。
ここまでが準備です。

次に、
今持っている条件で何がわかるか、
何が分かれば答えにたどり着くのかを、
考える。
これが思考です。

数学とは、この思考習慣を作る教科です。

③ 修正

間違えたら、
どこで止まったのかを分析します。

理解不足なのか。
定着不足なのか。
発想不足なのか。

原因を切り分けることで、
次に何を学ぶべきかが見えてきます。

④ 自動化

丁寧な思考を繰り返すことで、
定義や定理は自然に思い出せるようになります。
公式を丸暗記する必要はありません。
解き方を覚える必要もあまりありません。
深く理解したものは、自然と記憶に残ります。

応用とは何か

応用問題とは、
基礎を複数組み合わせた問題、
あるいは基礎を深く理解していることが求められる問題です。

だから応用が解けないときは、
応用を勉強するのではなく、
基礎へ戻ります。

Qooでは、
「応用は基礎の延長である」
と考えています。

暗記系教科(社会・理科暗記分野)

暗記とは、
覚えることではありません。
思い出せるようにすることです。

知識は単独で存在しているのではなく、
互いに結び付きながら頭の中に整理されています。

だからQooでは、
まず理解し、
整理し、
関連付け、
何度も思い出すことで定着を図ります。

① 理解

まずは、「流れ、原因、結果、背景」を理解します。
丸暗記ではなく、
「なぜそうなるのか」をできるだけ調べます。
知識は理解によって整理されます。

② 運用

理解した内容を、
自分で説明するセルフレクチャーを行います。
説明できる知識だけが、
本当に理解した知識です。
何度もセルフレクチャーを行うことで
知識をある程度定着させていきます。

③ 修正

一問一答や問題集で確認します。
思い出せないところは、
理解不足か(原因・結果など)、
暗記不足か(人名地名など)
によって対処を分けます。

理解不足の場合は最初に戻ります。
暗記不足の場合は、その場で5回ぐらい繰り返し言います。

④ 自動化

あとは、セルフレクチャーを繰り返せば
知識は自然に思い出せるようになります。

よくわからなくなっているところは再度
理解→整理→想起→確認
このサイクルを繰り返します。

言語系教科(英語・古文・漢文)

言語は、感覚的に扱うものでもありません。
すべての言語には、
ある集団の中で共有された「ルール(文法・構文)」が存在します。

言語は、
そのルールに従って、
イメージを言葉や音に置き換える道具です。

日本語を母語とする私たちが、外国語や古文を学ぶとき――。
「なんとなくのフィーリング」や
「知っている単語の繋ぎ合わせ」で読もうとすると、
必ず早い段階で限界がやってきます。

だからこそQooでは、
感覚頼みの読解から脱却し、
「構造を論理的に解き明かす語学」を徹底します。

① 理解

まずは
「単語(意味と音)」と
「文法(言葉の並び順のルール)」を
理解します。

単語をただ丸暗記するのではなく、
その単語が持つ根幹の意味やイメージを押さえます。

文法も同様に、
「なぜその形になるのか」
「文の中でどんな役割を果たしているのか」
を言葉で説明できるレベルを目指します。

② 運用

文法知識を使って、
一文一文の構造(主語・動詞・修飾関係など)を
正確に見抜く「精読(文法解釈)」を行います。
問題を見るなりすぐ感覚で訳し始めるのではなく、
品詞分解・構造分析を行うことで
文構造を論理的に見破り、
正確に意味を導き出す練習を重ねます。

③ 修正

誤訳や読み間違えがあった場合、
その原因を厳密に分析します。
単語の知識不足か、文法・構文の理解不足か
原因を切り分け、構造を理解し直した上で、
正しいプロセスの訳し方を頭の中に再構築します。

④ 自動化

論理的に構造を理解した文章を、
「返り読み(日本語訳に直す作業)をせず、
頭から順番に理解できる速度」で
何度も音読(または反復読解)します。

音読を通して高周回で復習を行うとともに、
頭の中で「ルールを適用する思考スピード」を極限まで速くし、
最終的には意識しなくても
勝手に意味が飛び込んでくる
「英語脳(古文脳)」の状態を作り出します。

読解力とは何か

長文が読めない原因のほとんどは、
長文の練習不足ではなく、
「一文を正確に読む力(基礎)」の不足です。
一文が正確に読めない人が、
その集合体である長文を読めるようにはなりません。

Qooでは、
「長文も一文の積み重ねである」と考え、
まずは確実に一文を解読する力を固めてから、
多読やスピードへと繋げていきます。