中高一貫校では、6年間を「中学3年+高校3年」とは考えず、「6年間を通した一貫教育」として設計しています。そのため、多くの学校では中学内容を3年かけてではなく、2年ほどで終えるカリキュラムを採用しています。つまり、中3の段階で高校内容の学習に入るという構成です。
このスピードの速さは、大学受験を見据えた長期的な設計によるもので、高2の終わり頃までに高校課程を修了し、高3の1年間をまるまる「受験対策」に充てるためのものです。見方を変えれば、「授業が速い」のではなく、「6年間での完成を見越した先取り型のカリキュラム」だといえます。
ただし、このスピードには落とし穴もあります。学校側もカリキュラムの進捗を優先するあまり、授業がやや詰め込み型になったり、理解度の確認が不十分になったりすることがあるのです。その結果、生徒の理解が追いつかず、中2〜中3あたりで一気に崩れるケースが少なくありません。
こうした事態を防ぐために大切なのは、「正しい学習の仕方」を早い段階で身につけることです。中高一貫校の生徒は中学受験を乗り越えた実力がありますが、中学・高校の学習内容はそれまでとはまったく異なる新しい知識体系です。だからこそ、ただ“量をこなす”のではなく、理解を整理し、復習を習慣化する勉強法を確立しておくことが重要です。
そのため、Qooの中高一貫生の指導では、「理解の定着」と「自立的な学習力の確立」に力を入れています。自分で教材を使いこなし、弱点を見つけて修正できるようになること――それが、進度の早い一貫校で本当に力をつけるための鍵です。学校の進度に押し流されず、学びの主導権を取り戻す。その力を育てています。


コメント