とある中学生。
最近、小テストの合格率が
かなり上がってきている。
本人の意識が変わったのか。
もちろん、それもあると思う。
でも、
たぶん一番大きいのは
お母さんの変化だと思う。
数ヶ月前に保護者面談をした頃、
お母さんは、
「どうやったら、この子のやる気が出るんだろう。」
「どうやったら、自分から勉強してくれるんだろう。」
と考えていた。
これだと
子どもが、
「めんどくさい。」
と言う。
すると親が考える。
どう声をかけよう。
何か工夫した方がいいかな。
少しやる。
また、めんどくさくなる。
そして、また親が考える。
これを繰り返していると、
そのうち親の堪忍袋の緒が切れる。
「もう知らん!」
となるか、
親の方が諦めてしまう。
だから僕が言ったのは、
「とりあえず、動かしましょう。」
ということだった。
最初から、
「自分から勉強する子」
を目指さなくてもいい。
まずは、
やるべきことをやる。
小テストがあるなら勉強する。
宿題があるならやる。
「めんどくさい」と言っても、
やるものはやる。
なぜなら、
動かないことには、何も始まらないから。
勉強しなければ、
できるようにもならない。
できるようにならなければ、
「分かった」
「できた」
という経験も生まれない。
そうすると、
親も褒めようがない。
結局、
「勉強しなさい!」
「なんでやらないの!」
と叱ることばかりになってしまう。
でも、
ちょっとでも動けば変わってくる。
勉強する。
↓
少し覚える。
↓
前より点数が取れる。
↓
合格する。
↓
「やったらできた。」
となる。
そこで親も、
「すごいやん。」
「今回は合格したね。」
と褒められる。
子どもも少し嬉しい。
じゃあ、
次もやってみようかな。
そうやって、
少しずつ動けるようになってくる。
分かることが増える。
できることが増える。
そして、
勉強が少し面白くなることもある。
もちろん、
最終的には自分から勉強してほしい。
でも、
最初からそこを求めなくてもいいと思う。
まず動かす。
そこから、
「できた」を作る。
その積み重ねの先に、
「自分からやってみよう」
が生まれることもある。
子どもが、
「めんどくさい。」
と言ったとき。
その言葉に、
親が毎回付き合わなくてもいい。
「そうか、めんどくさいか。」
でも、
やるものはやろう。
それでいい。
小さな子どもが、
危ないところに走っていったら、
本人が気づくまで待ったりしない。
ぎゅっと手を引っ張って、
止める。
そして少しずつ、
自分で危ないものを避けられるようになっていく。
勉強だって、
似たところがあるんじゃないかな。
まず、動かしてみる。
動けば、
何かが変わる。
変われば、
褒めることができる。
褒めることができれば、
また動き出す。
その繰り返しの先に、
「自分からやってみよう」
が生まれる。
だから、
「どうやったら、この子のやる気が出るんだろう。」
と悩み続けるより、
ときには、
「とりあえず、やってみよう。」
と動かしてみてもいいんじゃないかな。


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